自分を慈しむ「ひな祭り」
2026.3.2
三月が近づくと、店先や家庭にひな飾りが並びはじめます。やわらかな桃色、金屏風のきらめき、小さな道具のひとつひとつ。眺めているだけで、穏やかな気持ちになります。
ひな祭りは、女の子の健やかな成長を願う行事。大人になった私たちにとっても、「自分の幸せを祈る日」として、意味を持たせてみてもいいのではないでしょうか。

ひな飾りイメージ
ひな人形を飾るという行為は、心の安定につながるといわれています。視界に入るものが整うと、脳は「安心できる状態」と認識しやすくなるからなんだそうです。飾るという行為を通して心が少しずつ落ち着いていきます。
大人にとってのひな祭りは「頑張ってきた自分を祝う日」。 ひな人形の穏やかな表情を見ていると、「急がなくていいよ」と言われているような気持ちになりませんか。
桃の花がほころぶころ、空気はまだ冷たいけれど、確かに春は近づいています。それは、私たちの心も同じではないでしょうか。

臥龍梅
今はまだ寒さの中にいても、整え、祈り、慈しむ時間があれば、やがて内側からやわらかな芽が出てきます。
今年のひな祭りは、誰かのためだけでなく、自分のためにも小さく祈ってみませんか。ひな飾りの静かなまなざしは、きっとその願いを、やさしく見守ってくれるはずです。