心の荷物を手放す「どんと祭」
2026.1.12
毎年1月14日に、仙台市内の各地で、正月飾りを焼き、御神火にあたって一年の無病息災を祈る「どんと祭」が開催されます。
夜の冷気の中で立ち上る炎を見つめていると、不思議と心が静まっていくのを感じる人も多いのではないでしょうか。
私たちは日常の中で、知らず知らずのうちにマイナス感情やストレスを溜め込んでいます。年の始まりという節目で行われる「どんと祭」は、そうした“心の荷物”を手放す象徴的な行事とも言えます。
正月飾りや古いお札を焚き上げるとことで、目に見える「古いもの」を手放し、目に見えない感情に区切りをつけやすくなります。去年の疲れや後悔、言葉にできなかった思いを、炎の向こう側にそっと置いてくるような感覚が生まれます。
境内には、同じ炎を囲む人々が集まってきます。地域の人々とゆるやかにつながるその時間は、孤独を抱えやすい現代において、心を支える大切な土台になるのではないでしょうか。誰かと強く結びつく必要はなく、ただ同じ場所にいるというだけで、心は静かに整っていきます。
炎には「1/fゆらぎ」と呼ばれるリズムがあり、これを見つめることで自律神経が整い、リラックス状態を示すα波が出やすくなります。
炎に照らされていると、願いを言葉にしなくても、不思議と心が整い、気持ちが前へ向かいます。 火がぱちぱちと音を立てるたびに、心の中の澱が少しずつ軽くなっていくように感じられると思いますよ。
どんと祭は、過去を手放し、未来へ向かうための心の儀式として、私たちの内側に静かな変化をもたらしてくれる行事なのだと思います。