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心が軽くなる「マガンの飛び立ち」

2025.11.17
宮城県北部に、日本に飛来するマガンの90%が越冬すると言われる「伊豆沼・内沼」があります。

伊豆沼・内沼では、これからの時期、毎朝マガンの飛び立ちを見ることができます。

日の出が近づき東の空や水面がオレンジ色に染まる頃、数千羽ものマガンたちは肩を寄せ合いその瞬間を待っています。

飛び立ちを待つ水鳥

そして、太陽が地平線の端から登り始めると、マガンたちの羽ばたきが一斉に空を蹴り、群れは巨大なうねりとなって空へ舞い上がります。

マガンの飛び立ち

何千もの鳥が一斉に飛び立つ瞬間は、言葉を失うほどの迫力があります。視界いっぱいに広がる群れの動きに飲み込まれるような体験は、日常の些細な悩みや雑念を一瞬で小さくしてしまいます。

スケールの大きな自然現象は、人の視野を広げ、心をリセットする力を持っています。日々の喧騒から離れ、ただ「今ここ」にいることの尊さを感じ、鑑賞している側の心もゆっくりとほどけていき、私たちの心を軽くしてくれます。

マガンの飛び立ちは、太陽の登りと共に数が少なくなり、水面のもまばらになっていきます。

マガンの飛び立ち2

マガンの餌場は、伊豆沼周辺の広大な水田地帯で、主に水田に落ちているイネの籾やイネ科の水田雑草などを食べるそうです。

マガンの餌場

秋から冬にかけてのマガンの飛来は、季節の移ろいを告げる風物詩となっています。

マガンの飛び立ち鑑賞は、冷たい空気の中で圧倒的な非日常体験を味わうことができます。 自然愛好家はもちろん、一般の人々にとっても記憶に残る素晴らしい体験になると思いますよ。

なお、日の入り時刻になると、ねぐらに帰ってくる「ねぐら入り」を見ることができます。飛び立ちは一斉に起こりますが、ねぐら入りは、餌場の違いにより時間差があり、列になって帰ってくる姿を見ることができます。

マガンのねぐら入り

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